新川崎むらせ内科循環器内科

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コレステロールは見過ごせません


健康診断などで、コレステロールの異常を指摘されたことはありませんか?
コレステロールといっても、内訳は大きく分けて4種類あり、
総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪があげられます。
この中で、総コレステロール=LDLコレステロールの値+HDLコレステロールの値+(中性脂肪の値×1/5)であり、
LDLとHDLと中性脂肪の3つの内訳が大事になってきます。
これらの数値が高いことを、”脂質異常症”といいます。
昔は、”高脂血症”といいましたが、最近は”脂質異常症”というのが一般的です。

脂質の中で最も重要視されるのは、LDLコレステロールであり、いわゆる”悪玉コレステロール”と呼ばれるものです。
LDLコレステロールは、直接的に血管内に沈着し、動脈硬化を引き起こす原因となるからです。
分かりやすく言うと、水道管の中にLDLコレステロールという”汚れ”が沈着し、詰まりを起こすイメージです。
全身の血管に動脈硬化を起こす原因になりますから、頭の血管が詰まれば脳梗塞に、
心臓の血管が詰まれば心筋梗塞を引き起こす原因となってしまいます。
LDLコレステロールの正常値は140mg/dl以下で、低ければ低いほど良い(Lower the Better)と言われております。
日本動脈硬化学会のガイドラインを参照しても、どんなに低リスクの人でも許容範囲は160mg/dl以下です。
LDLコレステロール高値を放置すると、5年後、10年後に脳梗塞や狭心症・心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなり、
「あの時、治療しておけばよかったな・・」と後悔することになるかもしれません。

脂質異常症は、症状がないけれども将来的に致命的な病気を引き起こす原因となることから、
別名「サイレントキラー」といわれております。
運動と食生活改善でLDLコレステロール値は低下することもありますが、
もともとの体質でLDLコレステロールが高い方はいくら運動しても、なかなか値が低下しないという現実もあります。
最近は医学の進歩により、毎朝1錠だけでしっかりとLDLコレステロールが下がる薬もあります。
動脈硬化の専門家である循環器専門医のもとで治療してみませんか。
なかなか症状ないのに受診するというのは面倒だし勇気がいるかもしれません。
当院では、どんな些細なことでも優しく受けとめ、学びながら治療できるように尽力いたします。

コレステロール値が気になる方はいつでもご来院ください。

今度は”中性脂肪”についてもブログでご案内いたします。

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