やめなくてはいけないと分かっていてもやめられないのがタバコです。
タバコには約4000種類の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上が有害物質で、また50種類以上に発がん性物質が含まれているといわれています。
肺がんだけでなく、食道がん、胃がん、子宮頸がんなどの原因となり、また高血圧糖尿病といった生活習慣病や、脳卒中や心筋梗塞といった致命的な病気を引き起こすといわれております。
現在では、下記の4つの要件を満たせば保険診療が可能です。
- ニコチン依存症を診断するテストで5点以上
- 1日の喫煙本数×これまでの喫煙年数=200以上
(2016年4月より35歳未満はこれを満たさなくてもよい) - 直ちに禁煙を始めたいと思っている
- 禁煙治療を受けることに文書で同意している
保険診療で処方できる薬は2種類あります。
内服薬とニコチンパッチです。内服薬の方が禁煙効果が高いといわれておりますが、眠気やめまいの副作用があることから、内服中の自動車の運転は控える必要があります。ニコチンパッチも効果的ですが、貼付部位のかぶれを引き起こすこともあります。
実際の自分の生活スタイルにあった薬を相談して決めていきましょう。
禁煙治療は原則12週間(3ヶ月)と決められており、初回診察、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後と合計5回受診していただく必要があります。
禁煙治療の自己負担額は、3割負担の場合、診察料とお薬代を合わせて、内服薬の場合は20000円程度、またニコチンパッチの場合は13000円程度です。
タバコ代や、喫煙を続けることで罹患する病気の治療代を考慮すると格段に安上がりだと思います。
当院では全スタッフ一丸となって禁煙サポートしますので、気軽な気持ちで一緒に禁煙を始めてみませんか。禁煙外来は随時受け付けております。